和やかでいられる空間でゆっくりお食事を 大阪市西区北堀江の日本料理 和顔（わげん）”手を抜かず、背のびせず”がモットーです

本日は今月の『前菜 三種盛り』の話をさせていただきます。

一種目『くるみ和え』(写真上)
ほうれん草、三つ葉、菊菜を湯がいて出汁に漬け込み、くるみ(すりつぶして味をつけたもの)と和えます。上に食用菊をあしらっております。

二種目『菊むき南瓜』
菊の花の形に細工庖丁したかぼちゃ(南瓜)をしっくりと焚いております。
静かにコトコトと焚かないと、すぐに煮崩れますので丁寧に扱うことが大切です。(シンプルですが深いです)

三種目『白バイ貝生姜煮 煎りウニがけ』
白バイ貝を大根と一緒に湯がきます。柔らかくなればよく洗い、生姜と一緒に甘辛く焚きます。上から煎りウニをふりかけます。

秋の始まりをこの一皿で感じていただけたらと思います。

9月に入り、朝晩少し涼しく感じる気がします。

先月は『二周年』の月(2010年8月1日にオープンしました)で、お客様からお祝いのお花やお言葉をたくさんいただきました。本当にありがとうございました。
そのお気持ちとご期待に添える様、スタッフ一同心を込めて、日々、料理の道に励みたいと思います。

『わげん御膳』もお陰様で好評ですので、来年の7月末日まで続けさせていただきたいと思います。

お客様に応援していただきながら、一歩ずつ前進し、一年一年成長出来たと振り返れる様に年を重ねて行きたいと思います。

今後とも、よろしくお願い致します。

本日は今月の煮物『白甘鯛のオクラトロロ蒸し』の話をさせていただきます。

脂のノリも旨みも絶品の白甘鯛を酒蒸しにし、山の芋とオクラをすりつぶしたものを混ぜて上からかぶせ、オクラのスライスを並べます。
もう一度蒸した上からワサビの餡をかけ、包丁で細く切った海苔をあしらいます。

白甘鯛の旨みとオクラの綺麗な緑色、海苔とワサビの香りが絶妙な一品です。
慌てず、じっくり楽しでいただきたい料理です。

お盆休みも一段落しましたが、まだまだ暑い日が続いております。

私は16日に家族で高野山に行ってきました。

標高1000m前後の山々ですので、大阪市内より6〜7℃程気温が低く、気持ちよく感じました。
バス停で待っている時に、山のすその方から涼しい風が吹き上げてきたのがとても印象に残っています。
雄大な山々の緑と神聖な空気が、都会で疲れた身体を浄化してくれているような気がしました。

店の中でずっといるのではやはりダメだと改めて思いました。
休みを使って、足を運び、いつもと違う景色に触れ、空気を感じ、気持ちを切り替え、又戻ってくる。こういう事も、感性を磨く一つの方法ではないかと思いました。

私達の仕事には、『感性』が命です。
これからも、この『感性』を磨く事を心掛けながら日々励みたいと思います。

有意義な休みを過ごせて本当に良かったです。

※写真は女将の折ったひまわりと出目金です。
今月も会心の出来です。素晴らしい！

本日は、今月の吸物替り『丸ナスの茗荷煮』の話をさせていただきます。

今が旬の丸ナスを生のまま、じゃこ海老でとった "濃いめ" の出汁でさっと焚き上げ、温かいものをお出ししています。
上に鷹の爪の細切りを乗せておりますので、出汁にといてからお召し上がりくださいませ(細いですがそのまま食べるととても辛いです!)

冷たいものをついつい食べ過ぎてしまう夏ですが、温かいこの一品(鷹の爪がピリッときます)でホッとひと息、身体を休ませてくださいませ。