和やかでいられる空間でゆっくりお食事を 大阪市西区北堀江の日本料理 和顔（わげん）”手を抜かず、背のびせず”がモットーです

本日は当店の「カウンター」の話をさせていただきます。

この木は "一枚板" で、木曽(長野県)のヒノキ「尾州檜(びしゅうひのき)」を使っております。

車で 2~3時間かけて、名古屋の中区にあるヒノキの卸問屋さんまで買いに行きました。車を降りた時のヒノキの香りが、とても印象に残っています。

現地には、長い木と短い木の板が9枚ほど用意されており、クレーンで動かしながら、遠くや近くからいろんな角度で見ました。その時はまだ荒削りなので、削った後のイメージがあまり湧きませんでしたが、1枚1枚触って、なんとなくのインスピレーションで選びました。

カウンターの長い方は落ち着いた感じのものを、短い方は生きる力強さを感じるものを選びました。

選び終わったら寸法にカットし、表面を削る作業に移ります。
削るとはっきりと見える木目が、削る前にイメージしたのとは違う事もよくあるそうで、これは運まかせのようなものだと問屋さんはおっしゃっていました。
いざ削ってみると、樹齢750年の凄みを感じさせる見事な木目で、とても感動しました。
節もあまり大きくなく、小節であることから、昔から手入れ(枝打ち)をまめにし、大事に育てられた木なんだと教えていただきました。
問屋さんに「大事に使ってください」と言われた事もとても印象に残っています。

このカウンターで、どれだけたくさんのお客様に喜んでいただけるかが、この木や問屋さんに対しての恩返しだと思っています。

日々この事を忘れずに励みたいと思います。

本日は今月のデザート「バナナアイスとあんこのよもぎクレープ巻き」の話をさせていただきます。

牛乳と卵から作った自家製のバナナアイスクリームと、甘さ控えめに焚いたあんこを、すり潰したよもぎをたっぷり入れて焼いたクレープで巻いています。
あんことバナナの相性が抜群だとお客様に大好評です。

5月にぴったりのスイーツです。

5品のコースでも、追加して召し上がっていただけますので、是非とも御賞味くださいませ。

店をオープンしてから、もう1年10ヶ月が過ぎようとしています。

念願の出店をさせていただき、浮かれている間もないまま仕事に追われ、一喜一憂を繰り返し、気が付けばここまできていました。

自分の力の無さに悔しい思いをした事や、喜んで帰っていただいたお客様の背中を見て嬉しさのあまり涙が出そうになった事、疲れ果ててまかないを食べながら寝てしまった事、色々な事をこの店で女将と一緒に経験し、ようやく、店と私達が馴染んできたように感じます。(初めは店構えだけが凄くて、私達だけが浮いている様な感覚でした)

今日の日がこの経験の集大成だと、毎日そう考えて仕事に励んでいます。
暇でも忙しくても、"精一杯やれた" と言える一日を積み重ねていきたいと思います。


☆写真は今月のディスプレイを女将が折り紙で折ったものです(子どもの日の兜とこいのぼりです。来月は何を折るのでしょう？楽しみです（＾Ｏ＾☆♪ )

本日は、今月の煮物 "真鯛の新わかめトロロ蒸し" の話をさせていただきます。

おろした山の芋とすりつぶした新わかめを混ぜ、鯛を酒蒸しにしたものの上に乗せます。その上から新わかめのぶつ切りをいれたあんをかけて、木の芽をあしらっております。

新わかめの色と香りで、五月の新緑の力強さを感じさせる一品です。

どうぞ熱いうちにお召し上がりくださいませ☆