和やかでいられる空間でゆっくりお食事を 大阪市西区北堀江の日本料理 和顔（わげん）”手を抜かず、背のびせず”がモットーです

お盆休みも一段落しましたが、まだまだ暑い日が続いております。

私は16日に家族で高野山に行ってきました。

標高1000m前後の山々ですので、大阪市内より6〜7℃程気温が低く、気持ちよく感じました。
バス停で待っている時に、山のすその方から涼しい風が吹き上げてきたのがとても印象に残っています。
雄大な山々の緑と神聖な空気が、都会で疲れた身体を浄化してくれているような気がしました。

店の中でずっといるのではやはりダメだと改めて思いました。
休みを使って、足を運び、いつもと違う景色に触れ、空気を感じ、気持ちを切り替え、又戻ってくる。こういう事も、感性を磨く一つの方法ではないかと思いました。

私達の仕事には、『感性』が命です。
これからも、この『感性』を磨く事を心掛けながら日々励みたいと思います。

有意義な休みを過ごせて本当に良かったです。

※写真は女将の折ったひまわりと出目金です。
今月も会心の出来です。素晴らしい！

本日は、今月の吸物替り『丸ナスの茗荷煮』の話をさせていただきます。

今が旬の丸ナスを生のまま、じゃこ海老でとった "濃いめ" の出汁でさっと焚き上げ、温かいものをお出ししています。
上に鷹の爪の細切りを乗せておりますので、出汁にといてからお召し上がりくださいませ(細いですがそのまま食べるととても辛いです!)

冷たいものをついつい食べ過ぎてしまう夏ですが、温かいこの一品(鷹の爪がピリッときます)でホッとひと息、身体を休ませてくださいませ。

本日は今月の前菜「冬瓜釜のジュレがけ」の話をさせていただきます。

冬瓜を釜の形にむき、柔らかく焚きます。
冷たく冷やしたその釜に、蒸しアワビと海老と小芋を盛り込み、上から、冬瓜を漬け込んだ出汁を煮こごりにしたものをかけ、三つ葉をあしらっております。

暑い日がまだまだ続いておりますが、見た目にも涼しいこの一品から今月も和顔の料理を楽しんでいただき、この夏を乗り切っていただけたらと思います。

おかげ様で明日、8月1日で二周年を迎えさせていただきます。

力のない私達に、温かいお言葉をかけてくださったお客様、
いつも素晴らしい素材を提供してくださる業者の方々、
的確なアドバイスをいつもくださる師匠や先輩方、
必死についてきてくれるスタッフ、
いつも体を心配し、気遣ってくれる叔母や母、義母など家族、
そしていつも隣で文句ひとつ言わず共に働き続けてくれた女将、
皆様のお力あっての今を実感しております。

心よりお礼申し上げます。


日々この気持ちを忘れないよう精進し、その日にお見えになったお客様に満足して帰っていただく事に集中し、一日一日を大切にしながら、明日からの3年目に臨みたいと思います。

本日は今月の『焼物盛り合わせ』のお話をさせていただきます。

六種盛りの一種目 「炙りホタテと椎茸 スダチドレッシング掛け」(写真小鉢中央)

二種目 「タコの柔らか煮」(写真小鉢左上)

三種目 「焼セロリのぬた和え」(写真小鉢右上)
セロリのすじを取り、焼いてから酢に漬け込み、それをコロコロに切り出し、辛子酢みそで和えたものです。

四種目 「マナガツオの味噌漬け焼き」(写真右下)
肉厚のマナガツオが絶品です。(漬け込む味噌もこれまた絶品です)

五種目 「海老せんべい」(写真左下)

生きた海老を、細かく刻んだ海老の殻と一緒に叩き伸ばし、カリッと揚げます。

六種目 「オクラのフライ」(写真左下)

自家製の練りやとパン粉を付けて揚げています。

今月も楽しんでいただけるように、いろいろと工夫致しました。
暑いこの時期に、元気が湧き上がる一皿です。
どうぞごゆっくりお召し上がりくださいませ。